最近耳にすることが多い病気の1つに突発性難聴があります。今回は、突発性難聴はどのような病気なのかまとめていきます。
症状
突発性難聴は、前ぶれもなく突然耳が聞こえなくなる病気です。多くの場合、片方の耳が聞こえづらくなりますが、まれに両耳に症状が出ることもあります。聞こえにくさの程度は個人差があり、全く聞こえなくなる場合もあれば、耳が詰まった感じで難聴に気づかない場合もあります。
発症時には、めまい、吐き気、耳鳴りなどの症状を伴うことがあります。突発性難聴は40~50代の女性に多いようですが、性別関係なく全ての年代で起こる病気です。
原因
明確な原因はわかっていません。しかし、ストレスや睡眠不足、肉体疲労、風邪をひいた後に突発性難聴を発症する場合があるため、ストレスやウイルス感染などが原因の1つではないかと考えられています。
また、内耳という部位の循環障害も原因の可能性があるとされています。
予防方法
明らかな原因がないため、明確な予防方法がありませんが、ストレスや疲労をためないようにしたり、風邪をひかないように睡眠時間を確保して休息をしっかり取るようにします。
また、内耳の血液循環をよくするために、禁煙や運動をしたり、栄養のバランスがいい食生活をしたり、過度の飲酒を控えたりすることが大切です。
治療
自覚症状が現れたら、なるべく早期に受診をすることが薦められます。その際、主に内服薬による治療が行われます。治療薬としては、内耳の炎症を抑える目的でステロイド、内耳の血液循環を改善する目的で血管拡張薬、末梢神経の障害を改善するビタミンB12製剤などが使用されます。
治療が遅れると、後遺症として耳鳴りやめまいなどが残ることがあるので、異変に気付いたらすぐに受診をする必要があります。