薬には名前が複数あり、同じ薬でも違う呼び方をすることがあります。
今回は薬の名前についてまとめていきます。
薬の名前には化学名、一般名、商品名、成分名、といくつも存在します。ドラッグストアでOTC医薬品としても販売されているロキソニンを例に、それぞれの名前についてみていきます。
化学名
薬効を示す化学物質を、IUPAC命名法という化学構造をもとに命名する方法で名付けた名前です。ロキソニンの化学名は、Monosodium 2-{4-[(2-oxocyclopentyl)methyl]phenyl}propanoate dihydrateというとても長い名前になります。
一般名
実際に、薬効を示す化学物質を化学名で呼ぶことは大変です。そのため、もっと楽に呼べるようにつけられた名前が一般名です。一般名は世界共通で、どの国でも同じ名前になります。ロキソニンの一般名はロキソプロフェンナトリウム水和物になります。
商品名
薬を販売する際に製薬会社がつけた名前です。そのため、同じ成分でも販売する製薬会社によって名前が異なります。ロキソニンの場合、ロキソニンは商品名ですが、他にロブ、ロキソマリンなどの商品名があります。
成分名
薬に含まれる成分の名前です。薬には薬効成分だけでなく、薬を安定に保つために添加物が加えられています。成分名というとそれぞれの成分の名前ということになりますが、一般的に薬効成分のことを成分名と呼びます。そのため、ほとんどの場合、成分名と一般名は同じと考えます。
今回は、薬の名前についてまとめました。尚、処方箋に書かれる薬の名前は、商品名または一般名になります。