高血圧の治療薬⑨ 配合剤⑵ | 薬剤師が考える健康に大切なこと

高血圧の治療薬には、既存の複数の薬が配合されて1つの配合錠として存在する薬があります。

『高血圧の治療薬⑧　配合剤⑴』では、Ca拮抗薬とARBの配合剤についてまとめました。今回はそれ以外の配合錠についてまとめていきます。

ARB＋利尿剤

高血圧治療薬には、アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬（ARB）と利尿剤の配合剤があります。

イルトラ配合錠は、イルベサルタン（商品名：アバプロ、イルベタン）とトリクロルメチアジド（商品名：フルイトラン）の配合剤です。

イルトラ配合錠にはLDとHDがあり、LDにはイルベサルタン100mgとトリクロルメチアジド1mg、HDにはイルベサルタン200mgとトリクロルメチアジド1mgが配合されています。

エカード配合錠は、カンデサルタン（商品名：ブロプレス）とヒドロクロロチアジドの配合剤です。

エカード配合錠にはLDとHDがあり、LDにはカンデサルタン4mgとヒドロクロロチアジド6.25mg、HDにはカンデサルタン8mgとヒドロクロロチアジド6.25mgが配合されています。

コディオ配合錠は、バルサルタン（商品名：ディオバン）とヒドロクロロチアジドの配合剤です。

コディオ配合錠にはMDとEXがあり、MDにはバルサルタン80mgとヒドロクロロチアジド6.25mg、EXにはバルサルタン80mgとヒドロクロロチアジド12.5mgが配合されています。

プレミネント配合錠は、ロサルタン（商品名：ニューロタン）とヒドロクロロチアジドの配合剤です。

プレミネント配合錠にはLDとHDがあり、LDにはロサルタン50mgとヒドロクロロチアジド12.5mg、HDにはロサルタン100mgとヒドロクロロチアジド12.5mgが配合されています。

ミコンビ配合錠は、テルミサルタン（商品名：ミカルディス）とヒドロクロロチアジドの配合剤です。

ミコンビ配合錠にはAPとBPがあり、APにはテルミサルタン40mgとヒドロクロロチアジド12.5mg、BPにはテルミサルタン80mgとヒドロクロロチアジド12.5mgが配合されています。

高血圧治療薬の配合剤には、Ca拮抗薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬（ARB）と利尿剤の3種類が配合されている薬があります。

ミカトリオ配合錠は、テルミサルタン（商品名：ミカルディス）とアムロジピン（商品名：アムロジン、ノルバスク）とヒドロクロロチアジドの配合剤です。

ミカトリオ配合錠には、テルミサルタン80mgとアムロジピン5mgとヒドロクロロチアジド12.5mgが配合されています。