抗凝固薬と抗血小板薬は、共に血液が固まるのを抑える薬であるため、一度出血が起こると止まりづらくなります。そのため、手術などの出血を伴う処置をするとき、手術の内容によってはこれらの薬を中止することがあります。
抗凝固薬と抗血小板薬の休薬期間
薬によって作用の持続時間や休薬期間が違うので、代表的な薬について以下にまとめていきます。
ワーファリン(一般名:ワルファリン):投与後12〜24時間で作用発現。投与中止48〜72時間後まで作用持続。中止する場合は、手術の4〜5日前から休薬します。
プラザキサ(一般名:ダビガトラン):中止する場合は、手術の1日前(大手術の場合は2日前)から休薬します。
イグザレルト(一般名:リバーロキサバン):作用持続時間は24時間。中止する場合は、手術の1日前から休薬します。
エリキュース(一般名:アピキサバン):中止する場合は、手術の2〜4日前から休薬します。
リクシアナ(成分名:エドキサバン):作用持続時間は24時間。中止する場合は、手術の24時間前から休薬します。
バイアスピリン(一般名:アスピリン):作用持続時間は7〜10日間。中止する場合は、手術の7〜10日前から休薬します。
パナルジン(一般名:チクロピジン):中止する場合は、手術の10〜14日前から休薬します。
プラビックス(一般名:クロピドグレル):中止する場合は、手術の14日前から休薬します。
エフィエント(一般名:プラスグレル):中止する場合は、手術の14日前から休薬します。
プレタール(一般名:シロスタゾール):作用持続時間は約48時間。中止する場合は、手術の3日前から休薬します。
アンプラーグ(一般名:サルポグレラート):作用持続時間は約12時間。中止する場合は、手術の1〜2日前から休薬します。
これらの休薬期間は絶対的なものではなく、手術の内容によって異なることがあるので、あくまで目安としての期間になります。