骨粗鬆症の原因になる薬

いくつかの薬の副作用で骨粗鬆症になることがあります。

長期間のステロイド服薬

骨形成(骨を作る過程)が抑制されて骨粗鬆症になるリスクが高まります。服薬しているステロイドの量が多く、服薬期間が長いほどこのリスクは高くなります。なお、吸入薬や軟膏やクリーム剤などの外用薬よりも、内服薬の方が影響があると思われます。

性ホルモン低下療法

乳癌、前立腺癌の治療では性ホルモンの働きを抑制する薬を使用することがあります。これらの薬を服薬すると、骨密度が低下して骨折するリスクが高まります。

糖尿病治療薬のチアゾリジン系薬

骨形成を抑制する作用があると考えられています。チアゾリジン系薬を継続服薬した閉経後の女性は骨折リスクが高まります。

抗うつ薬の選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

抗うつ薬であるSSRIに分類される薬は骨折のリスクを高めます。

これらの薬の他に、胃薬に分類されるプロトンポンプ阻害薬(PPI)、抗けいれん薬、利尿薬の1つであるループ利尿薬は長期間の服薬で骨折のリスクを高める可能性があります。