喘息の治療薬② 長時間作用型β2刺激薬(LABA)

喘息の治療は、吸入ステロイド薬(ICS)が基本ですが、吸入ステロイド薬が使用できない場合や、吸入ステロイド薬だけでは効果が不十分なときに長時間作用型β2刺激薬(LABA:Long Acting Beta2 Agonist)を使用することがあります。

β2刺激薬は気管支にあるβ2受容体を刺激し、気管支を拡張させて症状を改善させます。

LABAは既に起きている発作を速やかに軽減する薬剤ではないので、毎日規則正しく使用するようにして、急性の発作に対しては使用しないようにします。

長時間作用型β2刺激薬(LABA)で気管支喘息に適応があるのはセレベントのみです。

セレベント

一般名はサルメテロールキシナホ酸塩です。

過度の使用により不整脈、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性があるため、1日2回を超えて使用しないようにします。また、セレベントの気管支拡張作用は通常12時間持続するので、その間は次の吸入をしないようにします。

セレベントのデバイスには、ディスカス、ロタディスクがあります。

用法・用量

成人:サルメテロールとして1回50μgを1日2回朝及び就寝前に吸入します。

小児:サルメテロールとして1回25μgを1日2回朝及び就寝前に吸入します。症状に応じて1回50μg1日2回まで増量できます。

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