慢性期の深い褥瘡に使用される薬のまとめ

前回までDESIGN-Rの各項目から、そこで使用される薬についてまとめていきました。
今回は外用薬ごとに、DESIGN-RのN→n(壊死組織の除去)、G→g(肉芽組織の形成促進)、S→s(創の縮小)、I→i(感染・炎症の制御)、E→e(滲出液の制御)、P→なし(ポケットの解消)のどの段階で使用されるかまとめていきます。

アズノール軟膏(一般名:アズレン):S→s
カデックス(一般名:カデキソマー・ヨウ素):N→n、I→i、E→e
リフラップ(一般名:リゾチーム塩酸塩):G→g、S→s
イサロパン外用散(一般名:アルクロキサ):G→g、S→s
ゲーベンクリーム(一般名:スルファジアジン銀):N→n、I→i
亜鉛華軟膏(一般名:酸化亜鉛):S→s
フィブラストスプレー(一般名:トラフェルミン):G→g、S→s、P→なし
オルセノン軟膏(一般名:トレチノイントコフェリル):G→g、P→なし
ブロメライン軟膏(一般名:ブロメライン):N→n
プロスタンディン軟膏(一般名:アルプロスタジルアルファデクス):G→g、S→s
アクトシン軟膏(一般名:ブクラデシン):G→g、S→s
イソジンゲル(一般名:ポピドンヨード):I→i
ユーパスタ軟膏(一般名:ポピドンヨードシュガー):I→i、E→e、P→なし
ヨードホルムガーゼ(一般名:ヨードホルム):I→i
ソルコセリル軟膏(一般名:幼牛血液抽出物):G→g、S→s
フランセチン・T・パウダー(一般名:フラジオマイシン硫酸塩・結晶トリプシン):N→n、I→i

以上、今回は薬ごとに、DESIGN-Rのどの項目で使用されるのかまとめました。褥瘡を早く治癒させるためには、創の状態をよく観察して、適切な薬を使用する必要があります。