慢性期の深い褥瘡の治療 創の縮小

今回は、慢性期の深い褥瘡(D)の治療のうち、S→s(創の縮小)に使用される外用薬についてまとめていきます。
ここで使用される薬は、肉芽組織の形成促進(G→g)で使用される薬とほぼ同じで、イサロパン外用散(一般名:アルクロキサ)、フィブラストスプレー(一般名:トラフェルミン)、アクトシン軟膏(一般名:ブクラデシン)、プロスタンディン軟膏(一般名:アルプロスタジルアルファデクス)、ソルコセリル軟膏(一般名:幼牛血液抽出物)、リフラップ(一般名:リゾチーム塩酸塩)が使われます。
その他には、アズノール軟膏(一般名:アズレン)や亜鉛華軟膏(一般名:酸化亜鉛)が使用されます。
イサロパン外用散、フィブラストスプレー、アクトシン軟膏、プロスタンディン軟膏、ソルコセリル軟膏、リフラップについては『慢性期の深い褥瘡の治療 肉芽組織形成促進①』『慢性期の深い褥瘡の治療 肉芽組織形成促進②』の項でまとめたので、ここではアズノール軟膏、亜鉛華軟膏についてまとめていきます。

アズノール軟膏

創面の保護作用によって創の縮小を促します。
創面の保護作用の他に、弱い抗炎症作用と浮腫抑制作用を持ちます。
アズノール軟膏は、油脂性基剤の白色ワセリンを用いているため、滲出液が多いときは使用を控えます。

亜鉛華軟膏

創面の保護作用によって創の縮小を促します。
亜鉛華軟膏は、油脂性基剤の白色ワセリンを用いているため、滲出液が多いときは使用を控えます。

今回は、慢性期の深い褥瘡の治療の中のS→s(創の縮小)に使用される外用薬についてまとめました。