片頭痛④ 片頭痛の治療薬⑴

急性期片頭痛の治療は薬物療法が中心になります。ここで主に使われる薬には、アセトアミノフェン、非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)、トリプタン、エルゴタミン、制吐薬があります。今回はアセトアミノフェン、NSAIDsについてまとめていきます。

アセトアミノフェン、NSAIDs

安価で比較的安全性が高いため、軽度~中等度の片頭痛に有効です。これらの薬で効果が得られない場合はトリプタンの使用を検討します。

片頭痛でよく使われる薬

次に、片頭痛でよく使われる薬とその推奨用量をまとめます。

アセトアミノフェン(商品名:カロナール):1回500mg、1日1500mg

アスピリン(商品名:バファリン):1回330mg、1日990mg

イブプロフェン(商品名:ブルフェン):1回100~200mg、1日600mg

ジクロフェナク(商品名:ボルタレン):1回25~50mg、1日75~100mg

ナプロキセン(商品名:ナイキサン):1回100~300mg、1日300~600mg

エトドラク(商品名:ハイペン):1回100~200mg、1日400mg

セレコキシブ(商品名:セレコックス):1回100~200mg、1日400mg

メフェナム酸(商品名:ポンタール):1回250~500mg、1日1500mg

ザルトプロフェン(商品名:ソレトン):1回80~160mg、1日240mg

プラノプロフェン(商品名:ニフラン):1回75~150mg、1日225mg

ロキソプロフェン(商品名:ロキソニン):1回60~120mg、1日240mg

ロルノキシカム(商品名:ロルカム):1回4~8mg、1日24mg

アセトアミノフェン、NSAIDsの注意点

NSAIDsにはいくつか禁忌があります。その中の1つに妊娠後期(28~39週)があるので、妊娠中は服薬に際して注意が必要です。

また、アセトアミノフェン、NSAIDs共に禁忌の1つとしてアスピリン喘息の既があります。アスピリン喘息の既往がある人は禁忌になっていますので、この点でも注意が必要です。

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