骨粗鬆症の治療薬 ビスホスホネート製剤①

骨粗鬆症の治療薬には様々な種類があります。前回に引き続き、それぞれの薬の作用の仕方や特徴をまとめていきます。

 

ビスホスホネート製剤

ビスホスホネート製剤は骨の中にある破骨細胞に取り込まれると、細胞死を引き起こして骨吸収を抑制します。その結果、骨量が減少しないようになる骨粗鬆症の治療薬です。
この薬にはいくつか特徴があります。週に1回服薬、あるいは4週に1回服薬でいい薬があったり、ゼリーの様に食べる薬があったりします。
ビスホスホネート製剤の注意点として次の1〜5があります。

 

  1. 消化管からの吸収が悪いので、水以外の飲食物は服薬後30分以上経ってから摂るようにします。ただし、ダイドロネル(一般名:エチドロン酸)は服薬前後2時間は飲食を避ける必要があります。特にカルシウムによる影響を受けやすいので、カルシウムを多く含むミネラルウォーターで服薬しないようにします。
  2. 上部消化管障害が起こりやすいので、コップ1杯の水で服薬し、服薬後30分間(ボンビバの場合ほ60分)は横にならないようにします。
  3. 抜歯などがきっかけになって、あごの骨が壊死することがあります。これをビスホスホネート関連顎骨壊死といいます。しかし、ビスホスホネート製剤だけでなく他の骨吸収抑制薬服薬時にも認められるので、これらは骨吸収抑制薬関連顎骨壊死と総称されます。もし、抜歯などの外科的処置をする場合は、処置後の傷が完全に治癒するまでは投与を延期あるいは休薬するのが望ましいとされています。休薬期間は定められていませんが、3ヶ月間が推奨されています。
  4. 大腿骨骨折が起こることがあります。長期間のビスホスホネート製剤の服薬で大腿骨転子下あるいは骨幹部の骨折が認められることがあり、これは非定型大腿骨骨折といわれています。
  5. ビスホスホネート製剤服薬開始後に筋肉痛、関節痛、発熱が引き起こされることがあり、これは急性期反応またはインフルエンザ様症状と呼ばれます。4週間に1度服薬の製剤といった、1回の投与量が多い製剤を服薬した時に発現しやすいです。初回服薬時に多く発現し、症状は短期間で改善して、その後の再発は少ないといわれています。

 

次回はビスホスホネート製剤に分類される各薬剤の特徴をまとめていきます。