褥瘡が発生したあと1〜3週間位の間は、褥瘡の病態が不安定であることが多いです。このように、病態が不安定な時期の褥瘡を急性期褥瘡とよびます。
これに対して、急性期以降で病態が比較的安定した時期の褥瘡を慢性期褥瘡とよびます。
急性期褥瘡と慢性期褥瘡にはそれぞれ特徴があり、治療方針も異なります。
今回は、急性期褥瘡の病態と治療方針についてまとめていきます。
急性期褥瘡の特徴
急性期褥瘡には次のような特徴があります。
- 全身状態が不安定だったり、様々な褥瘡の発生原因が混在していることがあります。
- 炎症反応や痛みを伴うことが多いのが特徴です。
- 発赤、紫斑、浮腫、水疱、びらん、潰瘍などの多彩な病態が短時間に出現することがあります。
- 褥瘡の深さの判定が困難です。一見浅そうな褥瘡にみえても、実は深い褥瘡であることがあります。創面が時間の経過と共に暗紫色から黒色に変化する場合は、深部組織まで到達している深い褥瘡の可能性があります。
- 褥瘡部分やその周りの皮膚が脆弱になっていて、表皮剥離や出血が容易に起こりやすくなっています。
急性期褥瘡の原因と治療
褥瘡の原因としては、ずれの有無、徐圧が不足していなかったか、全身状態や栄養状態の悪化の有無などがあります。
急性期褥瘡の治療方針としては、適度な浸潤環境を保ちながら創面を保護します。また、褥瘡発生の原因を解明して、それを徹底的に除去することが重要です。
今回は、急性期褥瘡の特徴と、その治療方針についてまとめました。
次回は、今回に引き続いて急性期褥瘡の治療についてまとめていきます。