急性期褥瘡の治療②

急性期褥瘡と慢性期褥瘡は病態が異なるため、治療方針が違ってきます。
今回は、前回に引き続いて急性期褥瘡の治療についてまとめていきます。
急性期褥瘡の治療として、ドレッシング材、外用薬、疼痛コントロール、外科的切除があります。
それぞれについてみていきます。

 

ドレッシング材

急性期褥瘡の治療にはドレッシング材がよく使われます。
急性期褥瘡ではすぐに病態が変化します。そのため、こまめに創の状態を確認する必要があり、創を透視できるようなドレッシング材を使用するようにします。
急性期褥瘡では創部やその周囲の皮膚が脆弱なので、粘着力が強いドレッシング材を使うと交換時に表皮剥離を起こす可能性があります。そのため、粘着力が弱いドレッシング材を使うことが薦められます。

 

外用薬

急性期褥瘡では外用薬も使用します。
一般的に、創面の保護効果が高い白色ワセリンなど油脂性基剤の外用薬を使用します。
創面で感染がある場合は、ゲーベンクリーム(一般名:スルファジアジン銀)などの抗生物質含有軟膏の使用を検討します。しかし、抗生物質含有軟膏は効果に乏しく、耐性菌が出現する可能性があるので、使用は推奨されません。
外用薬を塗布して、それから創をガーゼで覆うことが多くあります。滲出液がある創をガーゼで覆うと、ガーゼに吸収された滲出液が乾燥して創にくっついてしまい、ガーゼ交換のときに創を傷つける可能性があります。
滲出液がある場合は、ガーゼの方に油脂性外用薬を厚めに塗布するか、非固着性のガーゼを使うことが薦められます。

 

疼痛コントロール

急性期褥瘡では、褥瘡部の疼痛コントロールが重要です。痛みを訴えることができないことがあるので、常に痛みがあると考えてケアをする必要があります。

 

外科的切除

急性期褥瘡では、壊死組織を切除すると出血や強い痛みが生じることがあります。
壊死組織の切除は、急性期を過ぎて壊死組織とそうでない部分の境界がはっきりしてから行うようにします。

 

今回は、前回に引き続き急性期褥瘡の治療についてまとめました。