骨粗鬆症の治療薬 女性ホルモン製剤

女性ホルモン製剤は、閉経後の女性の骨粗鬆症予防と治療に有効です。
女性ホルモン製剤を使用した時は、服薬開始6ヶ月から1年後に骨密度の検査を行って、効果が認められない場合には他の治療法を検討する必要があります。
閉経後の骨粗鬆症に保険適応がある女性ホルモン製剤は、ウェールナラ配合錠、エストラーナテープ、ジュリナ錠です。

ウェールナラ配合錠、エストラーナテープ、ジュリナ錠は、禁忌で服薬できない場合があります。本剤成分に過敏症の既往歴がある人、乳癌や子宮内膜癌、血栓性静脈炎、肺塞栓症、動脈性の血栓塞栓疾患(冠動脈性心疾患や脳卒中など)の人やその可能性がある人、未治療の子宮内膜増殖症の人、乳癌の既往歴がある人、妊婦、授乳婦、重篤な肝障害がある人、診断の確定していない異常性器出血がある人は禁忌のため服薬することが出来ません。

それぞれの薬の特徴を次にまとめていきます。

ウェールナラ配合錠

卵胞ホルモンであるエストラジオールと黄体ホルモンであるレボノルゲストレルの配合剤で、1日1錠内服します。
海外での研究で、卵胞ホルモン製剤と黄体ホルモン製剤を長期併用した女性で、併用期間が長くなるほど乳癌になるリスクが高くなるとされています。
定期的に骨密度の検査をして効果が認められないようであれば、他の治療法を検討する必要があります。

エストラーナテープ

エストラーナテープは卵胞ホルモンであるエストラジオールの貼付剤(貼り薬)です。閉経後骨粗鬆症に対して、0.72mgを下腹部か臀部に貼り、2日後毎に貼り替えます。

ジュリナ錠0.5mg

ジュリナは卵胞ホルモンであるエストラジオールの経口剤です。閉経後の骨粗鬆症には1日1回1mg(2錠)を服薬します。